視線入力に可能性を感じる理由

肢体不自由の息子は、自分の思うように手足がうごかせません。だからいつも何か手を使って遊ぶ時は、私や先生と一緒にやります。


でも、ずーっとそんな遊び方に疑問を抱く自分がいました。「やってるの、私じゃん!」って思いが心のどこかにあるんですよね。もちろん、一緒であってもやることに意味は絶対あると思います。でも本当はこんな風に動かしたいと思っていないのではないか、敢えてデタラメな使い方をしたいのではないか、そもそもやりたくないのではないか…。そんな風に少し冷めた目線で参加する自分が嫌になることもありました。


そんなモヤモヤを吹き飛ばしてくれるのが、視線入力との出会いでした。


こればっかりは、周りが手伝えない(顔を固定することはあるかもしれませんが)。100%実力でやらないといけません。


はじめのころは、本人も思うようにできず、でも私も手伝えず、モヤモヤがありました。でも、できるようになると、すごい本人も嬉しそうだし、こちらの褒め方にも力が入る!!いいこと尽くしです!


視線入力を使って、見えていないと思っていた子どもが「実は見えている、分かっている」ということに、周りが気づくきっかけになることがあります。支援者の提示の仕方などに気を付ける必要はありますが、重心の子どもの「やりたい!つたえたい!」につながる、貴重なツールだと思っています。




そらとわすくーる

『障害児の習いごと』感覚で利用できる、重症児のための運動・学習特化型放課後等デイサービスを準備中。2021年2月開設予定。

0コメント

  • 1000 / 1000